過去分詞 (-ed形/不規則形)

このセクションのポイント:

  • 過去分詞は「~される」「~された」という受動の意味や、「~してしまった」「~し終えた」という完了の意味を表すのが基本。
  • 形容詞として名詞を修飾(前から1語で、後ろから2語以上で)したり、補語(SVCのC、SVOCのC)になる。
  • be動詞と共に受動態を、have動詞と共に完了形を作る。

「~される」「~された」という受動の意味や、「~してしまった」「~し終えた」という完了の意味を表すのが基本です 。形容詞として機能します

形容詞的用法 (名詞修飾) 名詞を修飾します 。

  • 前から修飾 (1語の場合): 名詞の状態を表します 。
    • 例: a broken chair (壊された椅子) [受動]
    • 例: boiled eggs (ゆで卵) [受動]
    • 例: fallen leaves (落ち葉) [完了]
    • 例: a retired professor (退職した教授) [完了]
    • 例: an invited guest (招待された客) [受動]
  • 後ろから修飾 (2語以上の場合): その名詞が受けた動作や完了した状態を説明します 。関係代名詞+(be動詞)+過去分詞で言い換え可能です 。
    • 例: This is a letter written by him. (=… a letter which was written by him.) (これは彼によって書かれた手紙です。) [受動]
    • 例: The theories discussed in the book are complex. (… The theories which are discussed…) (その本で議論されている理論は複雑だ。) [受動]
    • 例: Is this the watch lost yesterday? (… the watch which was lost yesterday?) (これは昨日なくした腕時計ですか。) [受動/完了]

形容詞的用法 (補語)

  • 主格補語 (SVC): 主語の状態を説明します 。「Sが~された状態だ」。
    • 例: She looked surprised at the news. (彼女はその知らせに驚いたようだった。)
    • 例: The window remained closed. (窓は閉まったままだった。)
  • 目的格補語 (SVOC): 目的語の状態や、目的語が受ける動作・完了した状態を説明します 。「Oが~される/された」という関係が成り立ちます 。知覚動詞, 使役動詞 (make, have, get, let 以外), want, keep, find などと共に用いられます 。
    • 例: I heard my name mentioned in their conversation. (彼らの会話の中で私の名前が言及されるのを聞いた。)
    • 例: He had his car repaired. (彼は車を修理してもらった。) [使役]
    • 例: Please keep the gate locked at night. (夜間は門に鍵をかけておいてください。)
    • 例: I want this report submitted by tomorrow. (このレポートを明日までに提出してほしい。)

受動態の形成 <be動詞+過去分詞>の形で、様々な時制の受動態を作ります 。

  • 例: This novel was written by Soseki. (過去形の受動態)
  • 例: The room is being cleaned now. (現在進行形の受動態)
  • 例: The work will be finished soon. (未来形の受動態)
  • 例: Many mistakes have been made. (現在完了形の受動態)
  • 【注意】 by 以外の前置詞を用いる受動態の慣用表現に注意 。

完了形の形成 <have/has/had + 過去分詞>の形で、様々な時制の完了形を作ります 。

  • 例: She has already left. (現在完了形)
  • 例: They had lived there for ten years before they moved. (過去完了形)
  • 例: We will have arrived by sunset. (未来完了形)

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