過去時制 (Past Tense)

このセクションのポイント:

  • 過去時制は、過去のある時点での動作、状態、または過去の習慣を表す。
  • 動詞は過去形 (-ed や不規則変化) をとり、現在とのつながりは基本的に意識されない
  • 主な用法には「過去の動作・出来事」「過去の状態」「過去の習慣的動作」「歴史上の事実」がある。
  • 現在の事柄について控えめに表現したり、仮定法過去で現在の事実に反する仮定を表したりする際にも使われる。

過去時制は、過去のある時点で起こった動作や状態、あるいは過去の習慣を表します。動詞は過去形 (-edまたは不規則変化) をとります。基本的に現在との繋がりは意識されません。

2.3.1 過去形の用法

  1. 過去の動作・出来事: 過去のある特定の時点で行われた動作や出来事を表します。yesterday, last week, … ago, in 1990, then などの過去を示す副詞(句)と共に用いられることが多いです。
    • 例: He visited Kyoto last year. (彼は去年京都を訪れた。)
    • 例: I saw that movie three days ago. (私は3日前にその映画を見た。)
  2. 過去の状態: 過去のある期間における状態を表します。
    • 例: She was very busy then. (彼女はその時とても忙しかった。)
    • 例: They lived in New York for ten years when they were young. (彼らは(若い頃)10年間ニューヨークに住んでいた。)
  3. 過去の習慣的動作: 過去に繰り返し行われていた習慣を表します。often, sometimes, always などの頻度副詞を伴うことがあります。
    • 例: We often played catch in this park when I was a child. (子供の頃、私たちはよくこの公園でキャッチボールをしたものだ。)
    • 【参考】 過去の習慣は used to +原形 (以前は~したものだ [今は違う]) や would + 頻度を表す副詞 (よく~したものだ [過去の回想]) でも表されます。used to は状態にも使えるが、would は動作にのみ使うのが普通。
  4. 歴史上の事実: 歴史上の出来事や人物について述べます。
    • 例: Columbus discovered America in 1492. (コロンブスは1492年にアメリカを発見した。)
  5. 現在の事柄に関する控えめな表現・仮定法: 現在のことについて丁寧さや控えめな態度を示すため、あるいは現在の事実に反する仮定 (仮定法過去) を表すために過去形が用いられることがあります。
    • 例: Could you tell me the way to the station? (駅への道を教えていただけませんか。) [丁寧な依頼]
    • 例: I wish I knew her phone number. (彼女の電話番号を知っていればなあ。) [仮定法過去]

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