文の構成要素

このセクションのポイント:

  • 英文は、主語(S)、述語動詞(V)、目的語(O)、補語(C)、修飾語(M)といった要素で構成される。
  • それぞれの要素が文中でどのような役割(「~は」「~する」「~を」「~である」など)を持つかを理解することが文型把握の基礎となる。
  • 「句」(S+Vを含まない語群)「節」(S+Vを含む語群)の違いと、それらが名詞・形容詞・副詞として働くことを理解する。

英文を正確に理解し,構築するためには,文を構成する要素とその機能を把握することが不可欠です。単語はその文中での働きにより品詞に分類されるが,文型を理解する上で特に重要なのは以下の品詞です。

主語 (S)

名詞,代名詞「〜は」「〜が」に相当。文の行為者や主題。

述語動詞 (V)

動詞「〜する」「〜である」。動作,状態,存在を示す,文の中核。

目的語 (O)

名詞,代名詞「〜を」「〜に」。他動詞の対象。

補語 (C)

形容詞,名詞,代名詞「S ⊂ C」または「O ⊂ C」の関係を示し,主語や目的語の意味を補う。

修飾語 (M)

副詞 (句・節) や形容詞 (句)
文の必須要素ではありません。
文の一部を成し,まとまった意味を持つ単位として「句」と「節」があります。

句 (Phrase)

主語 (S) と述語動詞 (V) の構造を含まない語群。名詞句,形容詞句,副詞句などとして機能します。例:
the tall building (名詞句), on the table (形容詞句/副詞句), to read a book (名詞句/形容詞句/副
詞句)。

節 (Clause)

主語 (S) と述語動詞 (V) の構造を含む語群。それ自体が文として独立できる独立節と,文の一部とし
て機能する従属節(名詞節,形容詞節,副詞節)があります。
例:I know the answer (独立節), that he is honest (名詞節), which I bought yesterday (形容詞節), when I arrived (副詞節)。

(1) 句と節の共通の性質

① 文の一部。
② それだけで,まとまった意味をもつ。
③ それだけで,名詞か形容詞か副詞の 1 つの品詞の働きをする。

(2) 句だけの性質

S’+V’ のユニットが入っていない。

(3) 節だけの性質

S’+V’のユニットが入っている。

具体例

  • I want to play basketball.〔名詞句〕
    私はバスケットボールをしたい。
  • The book on the desk is mine.〔形容詞句〕
    机の上の本は私のものです。
  • They walked in silence.〔副詞句〕
    彼らは黙って歩いた。
  • I think that he is a good man.〔名詞節〕
    彼はいい人だと思う。
  • The girl whom you met yesterday is my sister.〔形容詞節〕
    君が昨日会った女の子は私の妹だ。
  • If it rains tomorrow, we will call off.
    明日が雨ならば,試合を中止します。

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