このセクションのポイント:
現在時制は、「現在の事実」として話し手が捉えていることを表します。動詞は原形または三単現の-sが付く形をとります。「今」という時間帯は、瞬間だけでなく、ある程度の幅を持つ場合もあります。
2.2.1 現在形の用法
- 現在の状態・性質: 今現在の状態や、比較的永続的な性質を表します。状態動詞 (be, have, know, like, live など) でよく用いられます。
- 現在の習慣的動作: 現在、繰り返し行われる習慣や動作を表します。often, usually, always, every day などの頻度を表す副詞を伴うことが多いです。
- 例: I get up at six every morning. (私は毎朝6時に起きる。)
- 例: He usually walks to school. (彼はたいてい歩いて学校へ行く。)
- 普遍の真理・一般的な事実: 時間に関係なく常に真実であること、科学的な事実、ことわざなどを表します。
- 例: The sun rises in the east. (太陽は東から昇る。)
- 例: Water boils at 100 degrees Celsius. (水は摂氏100度で沸騰する。)
- 例: Honesty is the best policy. (正直は最善の策である。)
- 確定的な未来の予定・計画: 公共機関の時刻表や確定した個人の予定など、変更の可能性が低い未来の出来事を表します。未来を表す副詞(句)を伴うことが多いです。
- 例: The train leaves at 7:30 tomorrow morning. (その列車は明日の朝7時半に出発する。)
- 例: The concert starts next Saturday. (コンサートは次の土曜日に始まる。)
- 例: My sister arrives this evening. (姉[妹]は今晩到着する。)
- 時・条件を表す副詞節中の未来: when, if, before, after, as soon as などの時や条件を表す副詞節の中では、未来のことでも現在形を用いるのが原則です。
- 例: I will call you when he arrives. (彼が到着したら電話します。)
- 例: If it rains tomorrow, the game will be canceled. (もし明日雨なら、試合は中止になるだろう。)
- 歴史的現在 (劇的現在): 過去の出来事を、あたかも今目の前で起こっているかのように生き生きと描写するために、意図的に現在形を用いることがあります。物語や実況中継、日常会話での語りなどで使われます。
- 例: Suddenly, a man appears from behind the curtain and shouts. (突然、男がカーテンの後ろから現れて叫ぶ。)
- 伝達動詞での現在形: say, tell, hear などで、過去に得た情報が現在も有効である、あるいは繰り返し行われることを示す場合に現在形が用いられることがあります。
- 例: The newspaper says it will rain tomorrow. (新聞には明日雨が降ると書いてある。)
- 例: My teacher often tells us to study hard. (先生はよく私たちに一生懸命勉強するように言う。)
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