will / would
このセクションのポイント:
will / would の主な用法:
- 未来予測・単純未来 (will): 「~だろう」という客観的な予測や自然な成り行き。
- 例: It will be fine tomorrow. (明日は晴れるだろう。)
- 例: He will turn 30 next year. (彼は来年30歳になる。)
- 意志:
- 話し手の意志 (will): 「~するつもりだ」。
- 例: I will do my best. (最善を尽くすつもりだ。)
- 申し出 (will): 「~しましょう」。
- 例: I’ll help you with your bags. (お荷物お持ちしましょう。)
- 相手の意志を問う依頼 (will/would): 「~してくれませんか」。Would はより丁寧。
- 例: Will [Would] you open the window? (窓を開けてくれませんか。)
- 話し手の意志 (will): 「~するつもりだ」。
- 現在の習慣・習性・傾向 (will): 「(今)~するものだ」。主語の現在の一般的な傾向や習性を表す。
- 例: Accidents will happen. (事故は起こるものだ。[=起こりがちだ])
- 例: He will often sit there for hours. (彼はよく何時間もそこに座っているものだ。)
- 過去の習慣・回想 (would): 「(過去には)よく~したものだ」。過去の不規則な習慣や繰り返された動作を回想的に述べる。状態には使えない。
- 例: When I was a child, I would often play in the river. (子供の頃、よく川で遊んだものだ。)
- 【注意】 過去の習慣を表す used to は状態にも使える点が would と異なる。
- 拒絶 (won’t/wouldn’t): 主語 (特に物) が「どうしても~しようとしない」という強い拒絶を表す。
- 例: The door won’t open. (ドアがどうしても開かない。)
- 丁寧表現 (would): 現在のことについて、控えめに述べたり、丁寧な依頼・勧誘をしたりする。
- 例: Would you like some coffee? (コーヒーはいかがですか。) [勧誘]
- 例: I would like to ask a question. (質問したいのですが。) [控えめな希望]
- 仮定法 (would): 仮定法 (現在の事実に反する仮定) の帰結節で用いられる。「(もし~なら)・・・だろうに」。
- 例: If I had more money, I would buy that car. (もっとお金があれば、あの車を買うだろうに。)
shall / should
このセクションのポイント:
shall / should の主な用法:
- 提案・申し出 (Shall I …? / Shall we …?):
- Shall I …?: 「(私が)~しましょうか?」 (相手の意向を問う申し出)
- 例: Shall I open the window? (窓を開けましょうか。)
- Shall we …?: 「(一緒に)~しませんか?」 (勧誘)
- 例: Shall we dance? (踊りませんか。)
- Shall I …?: 「(私が)~しましょうか?」 (相手の意向を問う申し出)
- 単純未来 (shall): 主語が I/we の場合に will の代わりに用いられることがあるが、現代英語、特に米語ではまれ。古風またはフォーマルな響き。
- 規則・預言・話し手の強い意志 (shall): 法律や契約、聖書などで「~すべし」「~するものとする」という強い義務や運命を表したり、話し手の強い意志 (特に二人称・三人称主語で) を表したりすることがある。
- 例: You shall not steal. (汝、盗むなかれ。) [規則・命令]
- 例: He shall regret this! (彼はこれを後悔することになるぞ!) [話し手の強い意志]
- 義務・当然・助言 (should / ought to): 「~すべきだ」「~する方がよい」「~するはずだ」。ought to の方がやや硬い。
- 例: You should [ought to] apologize to her. (君は彼女に謝るべきだ。) [義務・助言]
- 例: He should [ought to] be here by now. (彼は今頃ここにいるはずだ。) [当然の推量]
- 推量・可能性 (should / ought to): 「~のはずだ」。must ほど確信度は高くないが、当然そうなるだろうという推量。
- 例: She studied hard, so she should [ought to] pass the exam. (彼女は一生懸命勉強したから、試験に合格するはずだ。)
- 提案・要求・必要などを表す that 節中の (should)+ 原形(仮定法現在):
- 【重要】suggest, propose, recommend, demand, require, request, insist, order などの動詞や、important, necessary, essential, vital, natural などの形容詞、suggestion, proposal, order などの名詞の後の that 節では、動詞は <(should) + 原形> となる。イギリス英語では should を伴うことが多いが、アメリカ英語では should を省略して原形のみを用いるのが普通。
- 例: The doctor suggested that he (should) stop smoking. (医者は彼が禁煙することを提案した。)
- 例: It is necessary that everyone (should) be punctual. (全員が時間厳守であることが必要だ。)
- 【重要】suggest, propose, recommend, demand, require, request, insist, order などの動詞や、important, necessary, essential, vital, natural などの形容詞、suggestion, proposal, order などの名詞の後の that 節では、動詞は <(should) + 原形> となる。イギリス英語では should を伴うことが多いが、アメリカ英語では should を省略して原形のみを用いるのが普通。
- 後悔・非難 (should have done / ought to have done): 「~すべきだったのに (しなかった)」。過去の行為に対する後悔や非難を表す。
can / could
このセクションのポイント:
can / could の主な用法:
- 能力・可能 (can/could): 「~できる」。be able to do で代用可能。
- 例: She can speak three languages. (彼女は3ヶ国語を話せる。)
- 例: I could swim well when I was young. (若い頃は上手に泳げた。) [過去の能力]
- 許可 (can): 「~してもよい」。may より口語的。
- 例: Can I use your phone? (電話をお借りしてもいいですか。)
- 可能性・推量 (can/could):
- 「~はありうる」「~しうる」 (can): 一般的な可能性や理論上の可能性。
- 例: Accidents can happen anytime. (事故はいつでも起こりうる。)
- 否定文 (cannot / can’t): 「~のはずがない」という強い否定の推量。
- 例: That rumor can’t be true. (その噂が本当のはずがない。)
- 疑問文 (Can…?): 「いったい~だろうか」という疑念・驚き。
- 例: Can the rumor be true? (その噂はいったい本当だろうか。)
- 「~はありうる」「~しうる」 (can): 一般的な可能性や理論上の可能性。
- 依頼 (Can…?/Could…?): 「~してくれませんか」。Will you…? よりややくだけた依頼。Could はより丁寧。
- 例: Can [Could] you pass me the salt? (塩を取っていただけませんか。)
- 丁寧表現 (could): 現在のことについて、控えめに可能性を述べたり、丁寧な依頼・許可を求めたりする。
- 例: We could go for a walk, if you like. (もしよろしければ、散歩に行くこともできますが。) [控えめな提案]
- 仮定法 (could): 仮定法の帰結節で用いられる。「(もし~なら)・・・できるだろうに」。
- 例: If I were a bird, I could fly to you. (もし私が鳥なら、君のところに飛んでいけるのに。)
- 過去の可能性・非難 (could have done): 「~できたのに (しなかった)」「~した可能性がある」。
may / might
このセクションのポイント:
may / might の主な用法:
- 許可 (may): 「~してもよい」。can より丁寧でフォーマル。
- 例: May I come in? (入ってもよろしいですか。)
- 例: You may leave now. (もう帰ってもよろしい。)
- 推量・可能性 (may/might): 「~かもしれない」。can より確信度は低い。might は may よりさらに確信度が低い推量、または控えめな推量を示す。
- 例: He may [might] be late for the meeting. (彼は会議に遅れるかもしれない。)
- 例: It might rain this afternoon. (今日の午後は雨が降るかもしれない。) [may より可能性は低い]
- 祈願文 (
<May + S + V...!>
): 「~でありますように」。- 例: May you be happy! (あなたが幸せでありますように。)
- 譲歩 (
<譲歩の接続詞 + S + may + V>
): 「~かもしれないが」。- 例: He may be smart, but he is not kind. (彼は賢いかもしれないが、親切ではない。)
- 丁寧表現 (might): 控えめに許可を求めたり、提案したりする。
- 例: Might I ask your name? (お名前を伺ってもよろしいでしょうか。)
- 仮定法 (might): 仮定法の帰結節で用いられる。「(もし~なら)・・・かもしれないのに」。
- 過去の推量 (may/might have done): 「~したかもしれない」。
must
このセクションのポイント:
must の主な用法:
- 義務・必要: 「~しなければならない」。話し手の主観的な判断に基づく義務・必要。have to より強い響き。
- 例: You must finish this report by tomorrow. (明日までにこのレポートを終えなければならない。)
- 強い推量・確信: 「~に違いない」。現在の事実に対する強い肯定的な推量。
- 例: He must be tired after the long flight. (長いフライトの後で、彼は疲れているに違いない。)
- 否定形の注意:
- must not (mustn’t): 「~してはいけない」(禁止)。
- 例: You must not smoke here. (ここでタバコを吸ってはいけない。)
- don’t have to / don’t need to / needn’t: 「~する必要はない」(不必要)。must の否定ではない。
- 例: You don’t have to hurry. (急ぐ必要はない。)
- must not (mustn’t): 「~してはいけない」(禁止)。
- 過去の強い推量 (must have done): 「~したに違いない」。
- 過去の義務:must に過去形はないため、過去の義務は had to を用いる。
- 例: I had to work late yesterday. (昨日は遅くまで働かなければならなかった。)
【must と have to の違い】 must は主観的・内的義務、have to は客観的・外的義務/状況による必要性、とされるが、実際には使い分けは曖昧な場合も多い。疑問文・否定文では have to を使うのが一般的。
ought to
このセクションのポイント:
ought to の主な用法: should とほぼ同じ意味・用法を持つが、やや硬い表現。
- 義務・当然・助言: 「~すべきだ」「~するはずだ」。
- 例: You ought to respect your elders. (年長者を敬うべきだ。)
- 推量: 「~のはずだ」。
- 例: The train ought to arrive soon. (列車は間もなく到着するはずだ。)
- 否定形: ought not to do.
- 過去への後悔・非難: (ought to have done)
used to
このセクションのポイント:
used to の主な用法: 過去の習慣的動作や状態を表す。「以前はよく~したものだ」「以前は~だった」(現在はそうではないという含意)。
- 過去の習慣的動作:
- 例: He used to play baseball when he was young. (彼は若い頃、野球をよくしたものだ。)
- 過去の状態:
- 例: There used to be a big tree here. (以前はここに大きな木があった。)
- 否定形: used not to do / didn’t use to do
- 疑問文: Used S to do …? / Did S use to do …?
【would との違い】 used to は過去の習慣・状態の両方に使えるが、would は主に過去の習慣的「動作」の回想に用い、状態には使わない。
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