完了形の不定詞 (to have + 過去分詞)

このセクションのポイント:

  • <to have + 過去分詞> の形で、述語動詞の時制よりも「前の時」に起こったことを表す。
  • 「~したこと」「~だったこと」という意味合いになる。
  • 単純不定詞 <to + 原形> が述語動詞と同じ時制を表すのに対し、完了不定詞は時制のズレを示す。

完了形の不定詞は <to have + 過去分詞> の形をとり、文の述語動詞が示す時よりも 前の時 に起こった動作や状態を表します。「~したこと」「~だったこと」といった意味合いになります。 単純不定詞 <to + 原形> が述語動詞と同じ時制を表すのに対して、完了不定詞は時制のズレを示します。

【例文】

  • He seems to be rich. (彼は金持ちであるようだ。) [述語動詞 seems (現在) と同じ時のこと]
  • He seems to have been rich when he was young. (彼は若い頃、金持ちだったようだ。) [述語動詞 seems (現在) より前のこと]
  • She pretended to know the answer. (彼女は答えを知っているふりをした。) [pretended (過去) と同じ時のこと]
  • She pretended to have read the book. (彼女はその本を読んだふりをした。) [pretended (過去) より前のこと]
  • I am glad to have met you. (あなたにお会いできて (以前に) よかったです。)
  • He is said to have discovered the ruins. (彼はその遺跡を発見したと言われている。)

【完了不定詞がよく用いられる構文】

  • seem to have done / appear to have done: ~したように思われる/見える
  • be said/thought/believed to have done: ~したと言われている/思われている/信じられている
  • hope/expect/intend/wish + to have done (の過去形): ~したかったのだが (実際はできなかった) というニュアンス。
    • 例: I hoped to have finished it by yesterday. (昨日までにそれを終えたかったのだが。)

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