完了形・受動態の動名詞

このセクションのポイント:

  • 完了形の動名詞 (having + 過去分詞): 文の述語動詞が示す時よりも「前の時」の動作や状態を表す(「~したこと」)。
  • 受動態の動名詞 (being + 過去分詞): 「~されること」。
  • 完了受動態の動名詞 (having been + 過去分詞): 述語動詞の時より前に「~されたこと」。

動名詞も不定詞と同様に、完了形や受動態の形をとることができます。

完了形の動名詞: <having + 過去分詞>

文の述語動詞が示す時よりも 前の時 に起こった動作や状態を表します。「~したこと」。

  • 例: He is proud of winning the game. (彼はその試合に勝ったことを誇りに思っている。)
    • [誇りに思う(現在)のと勝った(過去)のがほぼ同時か、勝ったという事実そのものを指す]
  • 例: He is proud of having won the game last year. (彼は昨年その試合に勝ったことを誇りに思っている。)
    • [誇りに思う(現在)より、勝った(昨年)のが明確に前]
  • 例: She denied having met him before. (彼女は以前彼に会ったことを否定した。)
    • [否定した(過去)より、会った(それより前)のが明確に前]

【注意】 述語動詞が過去形で、動名詞がそれより前のことを示す場合でも、前後関係が明らかな場合や、動詞 (deny, admit, remember など) 自体に過去の意味合いが含まれる場合は、必ずしも完了形にしなくてもよいことがあります。

  • 例: She denied meeting him before. (上記とほぼ同じ意味)

受動態の動名詞: <being + 過去分詞>

「~されること」という意味を表します。

  • 例: I don’t like being treated like a child. (私は子供のように扱われるのが好きではない。)
  • 例: He is afraid of being misunderstood. (彼は誤解されるのを恐れている。)

完了受動態の動名詞: <having been + 過去分詞>

述語動詞が示す時よりも前に「~されたこと」という意味を表します。

  • 例: She complained of having been treated unfairly. (彼女は不公平に扱われたことに不平を言った。)
  • 例: He was ashamed of having been scolded by his teacher. (彼は先生に叱られたことを恥じていた。)

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