不定詞の形容詞的用法

このセクションのポイント:

  • 「~するための」「~すべき」といった意味を表し、名詞や代名詞を後ろから修飾する
  • 不定詞が修飾する名詞は、不定詞内の動詞の目的語や主語、または前置詞の目的語になる関係がある。
  • SVCのC (主格補語) となる用法もある (be to 不定詞とは区別)。

「~するための」「~すべき」といった意味を表し、名詞や代名詞を後ろから修飾 (後置修飾) します。

1. 名詞を修飾する用法:

  • 不定詞が自動詞の場合や、修飾される名詞が不定詞内の動詞の目的語にならない場合は、不定詞の後に適切な前置詞が必要になることがあります。
    • 例: I need something to write with. (何か書くものが必要だ。) [write with something]
    • 例: He has no house to live in. (彼には住む家がない。) [live in a house]
    • 例: She is looking for someone to talk to. (彼女は話す相手を探している。) [talk to someone]
  • 修飾される名詞が不定詞内の動詞の目的語になる場合。
    • 例: I have a lot of work to do. (私にはするべき仕事がたくさんある。) [do work]
    • 例: Is there anything to drink? (何か飲むものはありますか。) [drink something]
  • the first/last/only や最上級などで修飾された名詞の後に不定詞が続くことがあります
    • 例: He was the first man to walk on the moon. (彼は月面を歩いた最初の人だった。)

2. 叙述用法 (SVC の C):

主語を説明する補語として用いられることがあります。「~する運命である」「~する予定である」といった意味を表す be to 不定詞とは区別が必要です。形容詞的用法の叙述用法は、主語の性質や能力などを説明する傾向があります

  • 例: This water is not safe to drink. (この水は飲むのに安全ではない。)
  • 例: His plan is to expand the business. (彼の計画は事業を拡大することだ。)
    • (この場合、名詞的用法「事業を拡大すること」と解釈することも可能であり、区別は必ずしも厳密ではない。)

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