疑似関係代名詞 (as/than/but)

このセクションのポイント:

• 本来は接続詞や前置詞である as, than, but が、特定の構文の中で関係代名詞に似た働きをすることがある。
• as: 先行詞に such, the same, as がある場合に用いられ、「～のような」「～と同じ」。
• than: 先行詞が比較級を含む場合に用いられ、「～よりも･･･な」。
• but: 先行詞に否定語があり、「～しない･･･はない」という二重否定的な意味を表す (that … not に近い)。

本来は接続詞や前置詞である as, than, but が、特定の構文の中で関係代名詞に似た働きをすることがあります 。

• as: 先行詞に such, the same, as がある場合に用いられます 。「～のような」「～と同じ」 。
  • 例: Read such books as will enrich your mind. (精神を豊かにするような本を読みなさい。) (=… books that will …)
  • 例: This is the same watch as I lost. (これは私がなくしたのと同じ(種類の)腕時計だ。) cf. the same … that (まさしく同じ物)
  • 例: As is often the case with him, he was late again. (彼にはよくあることだが、また遅刻した。) [文全体を受ける非制限用法に似た形]
• than: 先行詞が比較級を含む場合に用いられます 。「～よりも･･･な」 。
  • 例: Don’t spend more money than is necessary. (必要以上のお金を使うな。) (=… money that is necessary.)
• but: 先行詞に否定語 (no, not, hardly など) があり、「～しない･･･はない」という二重否定的な意味を表します 。that … not に近い意味です 。
  • 例: There is no rule but has exceptions. (例外のない規則はない。) (=… rule that does not have exceptions.)